YouTubeについて腑に落ちないこととラジオ局への要望~音楽の扱い方~
私は深夜ラジオリスナーである。
当時、「raziko」というアプリがエリアフリーで録音可能だったためこのアプリを使って関東の深夜ラジオ番組を録音して聞きたい!というのがスマホデビューの目的だった。
毎日、JUNKやオールナイトニッポン、ジャニーズの番組、たまむすび他いろいろな番組を録音して聴いていた。
時が流れ、2014年4月1日、radikoプレミアムでエリアフリー(だが有料)で全国のラジオ番組が聴けるようになると同時にそれまで使っていたrazikoのエリアフリー機能がなくなった。
自分の居住地域以外のラジオ番組が聴きたければ毎月350(+税)円お金を払ってradikoプレミアム会員登録する必要があり、しかも録音機能がないのでリアルタイムで聴くしかない状態になった。
私は、しばらくはrazikoアプリを更新せず、自分のエリアを関東に固定してラジオを聴いていた。
しかし、スマホを買い替えると同時にアプリも最新版に変わってしまい、残念ながらrazikoは地元局しか録音できなくなってしまった。
仕方なくお金を払ってradikoのプレミアム会員となり、可能な限りリアルタイムでラジオを聴けるようにしたのだが、ジャニーズの番組になると何故かクラシック音楽が流れ「ただ今の時間は聴取できません」などとアナウンスで言われてしまう。
これにはショックだった。
何のためのプレミアム会員なのか。
正直、昔はできなかった録音とか地域の壁とか諸々が進化してると思っていたこの時代、ラジオは何故か退化しているように感じた。
最終手段で最近は、聴きたいけどジャニーズだったり深夜でリアルタイムで聴けない番組はYouTubeのお世話になっている。
でも、これがまた腑に落ちないことが多い。
【腑に落ちないこと】
ほとんどの番組が個人によってupされているけど、これを私が聴くことにより番組をupした個人に広告収入が入ること。
CMや曲をカットするのはそれなりに手間な作業かもしれないけど、どうしても私には「他人のふんどしで相撲を取っている」としか思えず、反感を感じる。芸人さんや話し手やスタッフのかたが一生懸命作り上げた労力を元に、関係ない人が小銭を儲けていいの?
あと、番組中の曲はすべてカットされている。
これって誰のためなのかな?
よく著作権の問題とか聞くけど、以前自分のスマホでラジオを録音して聴いていたころは番組中にかかった曲で「おっ」と意外な出会いがあったりしてCDを買ったり、今まで自分が知らなかったバンドを知ることができたり名前は知っていたけどこの人たちこんな歌うたうんだ~と驚いたりという、その番組とはあまり関係ない音楽との出会いもあって私はそれも楽しみの一つだった。
それが、YouTubeでしかラジオを聴けなくなると曲が全カットされていて、曲との出会いはなくなるし番組の内容と曲が連動している場合は番組内容の理解や面白さが半減する。
【ラジオ局に望みたいこと】
局で独自にYoutubeチャンネルを持って、過去の放送をupしてほしい。
その場合CMカットしなくてもいいし途中でYouTube用広告が入ってもいい。損しないようにうまく自分の局の利益にしてほしい。
放送中流れた曲はできるだけカットなしでそのままupしてほしい。
③については、著作権とか音楽業界とかいろいろな問題が絡んできそうなので簡単にはいかないのかもしれない。YouTubeで公式チャンネルがMVをupしているのはたまに観させてもらっているが、これは公式のレコード会社などがうまく広告収入を得られるようになっていたり、最後まではupせず「続きが見たい人はDVDを買ってください」という暗黙の意図があったりするのだろう。
MVじゃなくても、音楽だけでもラジオ局がupしたらレコード会社に損害があるのかな。
YouTubeの曲の部分だけを切り取って自分でプレイリストを作って聴いてしまう人がいるのかな。
今の時代、やろうと思えば色々な方法を使って何でも出来てしまうと思う。
受け手側が曲をどこかから無料でDLなどした場合、音楽を作る側は一体どこからその元手なり報酬を受け取るのか。
…話が大きくなりすぎるとよく分からなくなってしまうので、今回のラジオ局がYouTubeに番組をupした場合を考える。この場合、音楽業界に損にならないように番組中にかかった曲もupするならYouTubeの再生回数に応じてその中でかかった曲のレコード会社にいくらかの報酬を支払う制度にするのがいいのかなと思う。
いろいろ考えていくとまたややこしくて唸ってしまうけど、じゃあ曲を丸々一曲かけた場合と一番のみかけた場合と途中までかけた場合と曲中の少しのフレーズのみ切り取ってかけた場合と、とそれぞれのケースで支払う報酬も変えた方がいいだろうな。
…そんなややこしい手間暇をかけることは割に合わないからやりたがらないかな。
先日初めて「GYAO!」をまともに観たのだけど、公式にUPされているMVが始まる前に広告が2本くらい普通に流れてまるでテレビみたいで驚いた。
私はテレビは録画派でリアルタイムではほぼ視聴しないので久しぶりにCMを見た気がした。
このCMで広告収入が稼げるなら、発信する側はそんな方法も悪くないと思う。
今はいろんなツールや選択肢があって、その中で何を選択して自分の欲しいものを摂取するのか。
私はまだ自分に最適な手段に出会っていないだけかもしれない。
そう思いつつも、最適な手段に出会うまでしばらくはYouTubeに個人がupしたラジオ番組を腑に落ちないながらも聴くのだろう。
ラジオ局が早く独自のYouTubeチャンネルを持ってupする時代になればいいのにと切に願う。