眠たい病気③

入社して1年を過ぎた頃。

もうだいたいいつも眠くて眠くてどうしたらいいやら分からなくて、しかも頭の中で勝手に話が始まるのも鬱陶しかったし、とうとう病院に行くことにした。

 

眠いのって何科?内科?

迷ったけど、自分は頭がおかしいんじゃない?という思いもあったので勇気を出して精神科に行ってみた。

 

先生に、今までの眠かった話をして、夢か何かよく分からないリアルな頭の中の話についてなど話した。

とりあえず、私は精神的な病気というものではないらしい。

頭がちょっとイカれてるということもないようだ。

差し当たって、夜眠れる薬を処方され様子を見ることになった。

 

夜は確かに早めにきちんと眠るようになった。

でも昼間の眠気は相変わらず強い。

 

この頃には事務職というよりは、車で客先まで訪問して打ち合わせをしたりという営業の仕事も兼任するようになっていた。

打ち合わせとか、マジでツラい。

3対3の会議的な集まりなど、内容よりまず寝ないようにするのに必死だ。

集中すると何故か眠くなるのも困りものだ。

1対1で商談している時も眠ーくなりぼんやりとしか返事が出来なかったことがあった。

 

しょっちゅう眠くなるため、周囲に対して常に引け目のようなものを感じていたし、出来るだけ目立たないように心がけていた。

自己肯定感の低さもハンパなかったと思う。

 

こんなに眠いならもういっそのこと一生寝ていればいいのに。

死ぬまで寝ていられたらどんなに幸せかと思っていた。